認知症施策推進大綱
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やさしい医療制度
作業療法士
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目次
【概要】作業療法士とは？わかりやすく解説
【ひと言で簡単に説明】
作業療法士とは、何ですか？
作業療法士とは、簡単に言うと「食事、トイレ、服を着るなどの動作担当のリハビリ国家資格」です。
【重要ポイント3選】
ポイント1
リハビリ専門職。
ポイント2
日常のちょっとした動作のリハビリを担当する.
立つ・座る・歩くなどの大きな動作は理学療法士が担当する。
ポイント3
国家資格。
【確認問題】
医師からの指示と担当する職種の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
医師国家試験 第102回 G-36 （2008/平成20）
- a：発声訓練 — 言語聴覚士
- b：利き手交換 — 作業療法士
- c：義足歩行訓練 — 義肢装具士
- d：食事用自助具の作製 — 介護福祉士
- e：身体障害者診断書の作成 — 理学療法士
- 解答を見る
-
- a：発声訓練 — 言語聴覚士
- 正しい。
- b：利き手交換 — 作業療法士
- 正しい。
- c：義足歩行訓練 — 義肢装具士
- 誤り。
- 理学療法士である。
- d：食事用自助具の作製 — 介護福祉士
- 誤り。
- 主にメーカーが作成する。
- e：身体障害者診断書の作成 — 理学療法士
- 誤り。
- 医師である。
- a：発声訓練 — 言語聴覚士
Q
【具体例】イメージを掴む
病院作業療法士の1日
作業療法士の1日のスケジュールは、施設や病院、クライアントの状況によって異なりますが、一般的なスケジュールは以下のようになります!
- タップで確認
-
- 早朝：準備
- 出勤し、業務開始前にデスクワークや病棟の状況確認、カルテやスケジュールの確認を行います。
- 午前：セラピーの実施
- 患者との個別セッションやグループセッションを実施します。作業療法士は、患者の能力やニーズに応じた適切な治療計画を立て、日常生活動作の向上を目指します。
- 昼休憩
- 昼食をとり、短時間の休憩を取ります。
- 午後：セラピーの実施と評価
- 午前と同様に、個別セッションやグループセッションを実施します。治療効果の評価や計画の見直しも行います。
- 午後：カルテ記入や報告書作成
- セッションの結果や観察内容をカルテに記入し、必要に応じて報告書を作成します。また、他の医療スタッフとの連携や情報共有を行います。
- 終業時間前：翌日の準備
- 翌日のスケジュールや治療計画を確認し、必要な準備を行います。
- 終業
- 1日の業務が終了し、退勤します。
- 早朝：準備
Q
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【解説】詳しい説明でしっかり理解
作業療法士とは、身体や精神に障害を持つ人などに対してリハビリテーションを行い、様々な動作能力（歯磨き、着替え、家事など）の改善を目指す医療従事者です。理学療法士及び作業療法士法で定義される国家資格で、免許を持っていないと名乗ることができません（名称独占）。作業療法士は英語でOccupational Therapistであり、「OTさん」と呼ばれることが多いです。理学療法士、言語聴覚士と合わせた、3つのリハビリテーション職の1つです。
「作業」と聞くと、細かい手作業をイメージしやすいですが、日常生活に関わる全ての諸活動を「作業」と定義しています。例えば、セルフケアや家事、仕事、余暇の過ごし方、地域活動も作業に含まれます。これらは次の3つの能力に分類されます。
- 基本的動作能力：運動、感覚、心身機能など
- 応用的動作能力：トイレ、家事、歯磨きなど
- 社会的適応能力：地域活動、就学、就労など
作業療法士はこれらの維持・改善を図ることで、自分らしい生活を送れるようにすることを目標としています。基本的動作能力のリハビリには、体操、キャッチボールなどがあります。応用的動作能力のリハビリには、調理訓練、掃除訓練などがあります。社会的適応能力のリハビリには、外出活動、音楽などがあります。
作業療法士の約75%は医療機関で働いています。その他の多くの人は、介護・老人・福祉に関する施設で働いています。
作業療法士は、作業療法を通じて、身体的なサポートだけでなく、精神面にもアプローチします。生きがいを持って豊かな人生を送れるように支援しています。
【データ】数値で現状を確認
2020年3月31日現在
会員数：62294人
有資格者：94255人
勤務先
#https://www.jaot.or.jp/files/page/jimukyoku/kaiintoukei2019.pdfの表10使えば作れます
【定義を確認】
- タップで確認
-
この法律で「作業療法士」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、作業療法士の名称を用いて、医師の指示の下に、作業療法を行なうことを業とする者をいう。（第2条の4）
この法律で「作業療法」とは、身体又は精神に障害のある者に対し、主としてその応用的動作能力又は社会的適応能力の回復を図るため、手芸、工作その他の作業を行なわせることをいう。（第2条の2）
理学療法士及び作業療法士法第2条の2、第2条の4
Q
【Q&A】作業療法士に関するよくある疑問・質問まとめ【FAQ】
- 理学療法士との違いは何ですか？
-
理学療法士は歩く、立つ、座るといった基本的な動作をリハビリの対象としています。作業療法士は、その後に行う応用的な行動を対象としています。応用的な行動とは、文字を書く、服を着替える、食事をする、用を足すといったものです。ただし、これらのリハビリは100%住み分けがあるわけではありません。両者が協力してお互いの得意分野のリハビリを行うこともあります。
また、理学療法士は身体に障害がある人が主な対象でしたが、作業療法士は身体の障害だけでなく、精神に障害がある人もその対象となります。
Q
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【関連キーワード】
・理学療法士
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【参考サイト】
https://www.jaot.or.jp/files/page/jimukyoku/kaiintoukei2019.pdf
https://www.jaot.or.jp/ot_job/
【ドラマ・漫画】
【国試対策】国家試験の過去問解説
国家試験の過去問で重要ポイントを確認しましょう！試験対策にもお役立てください！
医師国家試験
理学療法士や作業療法士によるリハビリテーションを受けられる介護保険施設または介護サービスはどれか。2つ選べ。
医師国家試験 第116回 C-34 （2022/令和4）
- ａ：介護老人保健施設
- ｂ：介護老人福祉施設
- ｃ：通所介護(デイサービス)
- ｄ：小規模多機能型居宅介護サービス
- ｅ：通所リハビリテーション(デイケア)
- 解答を見る
-
- ａ：介護老人保健施設
- 正しい。
- ｂ：介護老人福祉施設
- 誤り。
- ｃ：通所介護 デイサービス
- 誤り。
- ｄ：小規模多機能型居宅介護サービス
- 誤り。
- ｅ：通所リハビリテーション デイケア
- 正しい。
- ａ：介護老人保健施設
Q
医療、介護および福祉の分野で連携する職種の専門性や主たる役割について最も適切なのはどれか。
医師国家試験 第111回 B-02 （2017/平成29）
- a：介護支援専門員は要介護度を判定する。
- b：管理栄養士は高齢者施設で調理を担当する。
- c：作業療法士は基本的動作能力の回復を図る。
- d：言語聴覚士は摂食・嚥下の機能回復を図る。
- e：民生委員は生活保護の受給資格を判定する。
- 解答を見る
-
- a：介護支援専門員は要介護度を判定する。
- 誤り。
- b：管理栄養士は高齢者施設で調理を担当する。
- 誤り。
- c：作業療法士は基本的動作能力の回復を図る。
- 誤り。
- d：言語聴覚士は摂食・嚥下の機能回復を図る。
- 正しい。
- e：民生委員は生活保護の受給資格を判定する。
- 誤り。
- a：介護支援専門員は要介護度を判定する。
Q
78歳の男性。脳梗塞で入院中である。急性期リハビリテーションを終えて片麻痺が残っている。前立 腺肥大による排尿障害があり尿道カテーテルを留置中である。同居している息子夫婦は共働きで日中は独居となる。自宅への退院を予定しており多職種での退院カンファレンスを行った。
退院後の医療と介護の計画で適切なのはどれか。医師国家試験 第109回 H-30 （2015/平成27）
- a：薬剤師が訪問して内服薬を処方する。
- b：介護福祉士が尿道カテーテルの交換を行う。
- c：医療ソーシャルワーカーがケアプランを作成する。
- d：介護支援専門員〈ケアマネジャー〉が昼食を介助する。
- e：作業療法士が患者の自宅でリハビリテーションを実施する。
- 解答を見る
-
- a：薬剤師が訪問して内服薬を処方する。
- 誤り。
- b：介護福祉士が尿道カテーテルの交換を行う。
- 誤り。
- c：医療ソーシャルワーカーがケアプランを作成する。
- 誤り。
- d：介護支援専門員〈ケアマネジャー〉が昼食を介助する。
- 誤り。
- e：作業療法士が患者の自宅でリハビリテーションを実施する。
- 正しい。
- a：薬剤師が訪問して内服薬を処方する。
Q
医師からの指示と担当する職種の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
医師国家試験 第102回 G-36 （2008/平成20）
- a：発声訓練 — 言語聴覚士
- b：利き手交換 — 作業療法士
- c：義足歩行訓練 — 義肢装具士
- d：食事用自助具の作製 — 介護福祉士
- e：身体障害者診断書の作成 — 理学療法士
- 解答を見る
-
- a：発声訓練 — 言語聴覚士
- 正しい。
- b：利き手交換 — 作業療法士
- 正しい。
- c：義足歩行訓練 — 義肢装具士
- 誤り。
- 理学療法士である。
- d：食事用自助具の作製 — 介護福祉士
- 誤り。
- 主にメーカーが作成する。
- e：身体障害者診断書の作成 — 理学療法士
- 誤り。
- 医師である。
- a：発声訓練 — 言語聴覚士
Q
各職種と担当する役割の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
医師国家試験 第96回 G-08 （2002/平成14）
- a：ホームヘルパー — 身体介護
- b：社会福祉士 — 家事援助
- c：介護福祉士 — 福祉用具申請
- d：理学療法士 — 手工芸指導
- e：作業療法士 — 自助具指導
- 解答を見る
-
- a：ホームヘルパー — 身体介護
- 正しい。
- b：社会福祉士 — 家事援助
- 誤り。
- c：介護福祉士 — 福祉用具申請
- 誤り。
- d：理学療法士 — 手工芸指導
- 誤り。
- e：作業療法士 — 自助具指導
- 正しい。
- a：ホームヘルパー — 身体介護
Q
看護師国家試験
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