ADL(日常生活動作)
【概要】ADL(日常生活動作)とは?わかりやすく解説
【ひと言で簡単に説明】
ADL(日常生活動作)とは、何ですか?
ADL(日常生活動作)とは、簡単に言うと「日常生活における動作をどの程度できるか表す指標」です。
【重要ポイント3選】
【練習問題】
78 歳の男性。2年前に脳梗塞を発症し右半身不全麻痺を認める。週1回ヘルパーに①掃除と②洗濯および③買い物をしてもらっている。④食事摂取は左手で可能で屋内では杖を使って歩行し⑤トイレ動作は自立している。
下線部のうちADLの評価項目に含まれるのはどれか。2つ選べ。医師国家試験 第115回 F-56 (2021/令和3)
- a:①掃除
- b:②洗濯
- c:③買い物
- d:④食事摂取
- e:⑤トイレ動作
【具体例】イメージを掴む
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【解説】詳しい説明でしっかり理解
ADLとは、Activities of Daily Livingの略で、日本語では日常生活動作と言います。高齢者や障害者の生活レベル等を測るのに重要な指標です。
ADLは、大きく次の2つの項目に分類されます。
- BADL(Basic Activities of Daily Living; 基本的日常生活動作)
- IADL(Instrumental Activities of Daily Living; 手段的日常生活動作)
BADLのことをADLと通称していることも多いです!その場合、ADLとIADLが並んで記載していることが多いので、ADLがどっちを意味しているかは文脈から判断しましょう!
BADLは、生きていくのに必須で、自分でやらざるを得ない行為が主に含まれます。例えば、移動、排泄などです。逆に、IADLは、やらなくても最悪生きていけて、人に頼んでやってもらえる行為が主に含まれます。例えば、買い物、家事などです。他にも具体例を表にまとめるので、BADL、IADLのイメージ作りにお役立てください。
BADL | IADL |
---|---|
移動、排泄、食事、整容、着替え、入浴など | 外出、買い物、掃除、料理、服薬管理、金銭管理など |
ADLを維持することで、本人のQOLを高く維持することがわかっています。そのため、リハビリテーション等を通して、高齢者のADLを維持することが重要視されています。これを反映して、令和3年度の介護報酬改定において、ADL維持等加算が拡充されました。以前は、通所介護だけに適応された加算でしたが、特養や介護付きホームも対象となりました。介護報酬単位も以前の10倍となっています。
ADLの評価には、Barthel Index、FIM(機能的自立度評価法)、DASC-21などが主に用いられています。
【データ】数値で現状を確認
【定義】
【Q&A】ADL(日常生活動作)に関するよくある疑問・質問まとめ【FAQ】
【関連キーワード】
・通所介護
・介護付きホーム
・特養
【参考サイト】
https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000753776.pdf
【ドラマ・漫画】
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医師国家試験
78 歳の男性。2年前に脳梗塞を発症し右半身不全麻痺を認める。週1回ヘルパーに①掃除と②洗濯および③買い物をしてもらっている。④食事摂取は左手で可能で屋内では杖を使って歩行し⑤トイレ動作は自立している。
下線部のうちADLの評価項目に含まれるのはどれか。2つ選べ。医師国家試験 第115回 F-56 (2021/令和3)
- a:①掃除
- b:②洗濯
- c:③買い物
- d:④食事摂取
- e:⑤トイレ動作
- 解答を見る
-
- a:①掃除
- 誤り。
- b:②洗濯
- 誤り。
- c:③買い物
- 誤り。
- d:④食事摂取
- 正しい。
- e:⑤トイレ動作
- 正しい。
- a:①掃除
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